第24回 頭痛 (Headache)

頭痛で受診される患者さんの数は多く、長年片頭痛を患っている方から、激しい頭痛でクモ膜下出血を疑っている方まで、その受診理由は様々です。頭痛は原因によって片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛、クモ膜下出血、脳内出血、脳腫瘍、髄膜炎、うつ病、頭部外傷、頚椎硬直性脊椎炎、副鼻腔炎、高血圧、顎関節症等々に分けられますが、目の病気や歯の病気でも、頭痛が起こることがあります。東京在住の中近東出身のA氏は、頭痛が続き、日本の病院をいくつも受診したのですが原因がわからず、結局、アメリカのトップレベルの病院であるメイヨークリニックにまで行きました。そこで言われたのは、眼鏡が合っていない、ということだけで、眼鏡を変えたら頭痛はうそのように治ったという、話もあります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | TUSEDAY, 28 9月 2004

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第96回 幼児のしつけ (Discipline)

しつけは、両親や知り合いから聞いたやり方で行っている人もいれば、有名な著者の育児書を参考にしている人もいます。しかし、中には間違った育児方法が長年伝わっていたり、育児書によっては、著者の主張が前面に出て、少し極端な助言をしているものもあります。育児書の中では、アメリカ小児科学会が出版しているものが最も信頼できるので、今回はその育児書に沿って、1才から3才までの幼児のしつけのポイントを解説してみます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 2 10月 2008

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第21回 アメリカでも3分診療? =南カリフォルニアの医療事情=

HMOの生まれ故郷、南カリフォルニア サンディエゴで、日本クリニックが開院して2年になりますが、この間診療を通じて見た南カリフォルニアの医療事情というものを述べてみたいと思います。ここでいう南カリフォルアの医療事情と言うのは、何よりもHMO(健康維持機関=毎月一定の掛け金を取って、最小限の支払いで診療を受けようとする保険またはその保険会社のこと)の影響が絶大な地域での医療事情ということです。日本からアメリカに来られたばかりの人、あるいはアメリカに長年住んでいるが、南カリフォルニアからあまり離れたことのない人、またはアメリカであまり医師を受診したことがない人には、南カリフォルニアの医療事情と言われてもピンとこないかもしれません。私も、サンディエゴに来るまでは、HMOのメッカ、南カリフォルニアがこんなにも、医療面で他の地域と違うというのが、わかりませんでした。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 26 9月 2004

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第63回 ギランバレー症候群(Gullian-Barre syndrome)

症状: 筋力低下、筋肉痛、感覚麻痺    Pさんは、2週間前に風邪を引いた後、最近になって握力や足の筋力が低下し、筋肉痛も起こるようになりました。近医でギランバレー症候群を疑われ神経内科医に紹介されましたが、症状は徐々に悪化、呼吸苦も伴ってきたので3週間後にPさんは病院に入院。一時的に人工呼吸管理も行なわれましたが数ヶ月後には完全に回復するまでになりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

質問:血液中のコレステロールの値が高いのですが、善玉コレステロールが高いので、まだ薬は飲まなくていいと言われましたが、これはどういう意味なのでしょうか。 食物から吸収されたコレステロールや、肝臓で生成されたコレステロールは肝臓から全身に運ばれるわけですが、その運搬を担うのがLDLという低密度リポ蛋白と呼ばれているものです。このLDLにコレステロールが結合したものは、一般的に「悪玉コレステロール」と言われています。全身の組織に運ばれたコレステロールは、そこで細胞膜、ステロイドホルモン、あるいはビタミンD等の生成に利用されます。

医療相談室 | Ildong Kim | TUSEDAY, 12 10月 2004

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第56回 いびき & 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)

いびきで悩む人の数はかなり多いと思われますが、悩んでいるのはいびきをかいている本人ではなく、一緒に寝ているパートナーや家族が大半です。いびきをかく本人は自分のいびきに気付いていないのが普通です。その結果、いびきが主訴の患者さんは「私の女房が、一度医者に診てもらえと言うもので…」というように、他人に促されて受診に来られることが多いのです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 4 3月 2005

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第27回 細気管支炎 (Bronchiolitis)

症状:咳、呼吸困難、喘鳴 生後5ヶ月のPちゃんは2日前から、発熱、咳、喘鳴で近くの小児科医を受診しました。診察をした小児科医は、Pちゃんの呼吸が速く、肋骨と肋骨の間の筋肉がぺこぺこへ込む(努力性呼吸)をしていたので、吸入治療をして、ER(救急室)に連絡を取り、PちゃんをすぐERに連れて行くようにPちゃんのお母さんに指示しました。

気になる症状 | Ildong Kim | 木曜日, 17 2月 2005

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第45回 牛肉と鶏肉は安全か?

牛肉と鶏肉は安全か? BSE (狂牛病) と鳥インフルエンザの狂想曲 (BSE and Bird flu)  昨年12月末以来、BSEと鳥インフルエンザが日本の牛丼チェーンなどの外食産業を脅かし、一般家庭の台所にまで深い影響を与えています。ワシントン州のホルスタイン種の牛1頭がBSEに感染していると分かったのは昨年のクリスマス直前でした。以来、米国産の牛肉は日本への輸入が禁止され、そのすぐ後に鶏肉も鳥インフルエンザの影響で牛肉と同じ境遇に遭っています。一方、アメリカではBSEや鳥インフルエンザで騒がれたのはごく短期間で、ステーキレストランも焼き肉屋も、現在特に影響を受けているようには見えません。3年前、日本で最初のBSE感染例が発表された時、牛肉の摂取を減らすかゼロにした日本人は朝日新聞社の調査で約6割。一方、今回のアメリカのBSE感染後、牛肉の摂取量を減らすと答えたアメリカ人は米ギャロップ社によると16パーセントに過ぎません。この日米の違いは一体どこから来るのでしょうか。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

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第46回 子供の時に始まる動脈硬化(Atherosclerosis-*注)

動脈硬化は大人になって始まると誤解されている方が多いのではないでしょうか。確かに、動脈硬化に起因する狭心症や心筋梗塞 (こうそく)、脳梗塞や末梢血管の閉塞は中年以降に多い病気ですが、血管の内側に脂肪が蓄積する動脈硬化そのものは子供の時に始まります。生後数年以内に動脈硬化性変化が始まることは多くの研究者が同意しています。20才になる頃には、ほとんどの人が主な動脈の内側に脂肪の沈着物であるアテロームを持っています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

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第51回 幽門狭窄症 (Pyloric stenosis)

症状:噴水状の嘔吐、脱水     Sちゃんは生後3週間の男の子ですが、お母さんが授乳する度に噴水のように吐くようになりました。吐いた後も、お腹がすいているらしく、無償におっぱいを欲しがります。数日して元気がなくなってきたので、Sちゃんは救急室に連れて行かれ、検査の結果、幽門狭窄症という診断で、丸2日点滴を受けた後手術を受けることになりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 土曜日, 28 4月 2007

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Intensive Care Unit

Up on the 11th floor, we gathered around the hospital bed.  Upright but reclined slightly in it was a middle aged man who looked very healthy, notwithstanding being in the...

Medical Student Life | Jay Starkey | 土曜日, 29 7月 2006

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第74回 ヘノッホ・シェ-ライン紫斑病(Henoch-Schonlein Purpura = HSP)

症状: 下肢の紫斑、腹痛、関節痛、血尿                                8歳の男の子G君は突然の激しい腹痛のため、救急室に運ばれました。痛み止めをもらって帰宅しましたが、原因がわからず、翌日に小児科を受診しました。腹痛以外に、下肢の痛みと足に紫斑があったので、ヘノッホ・シェーライン紫斑病(HSP)と診断され、尿検査と血液検査を受けました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第77回 母乳と離乳食 (Breast milk & complimentary foods) その1

その1: 母乳栄養 (Breast feeding)   母乳に対する認識と離乳食の考え方は最近大きく変わってきました。これには母乳や離乳食に関する研究が大きく寄与していますが、アメリカでも最近の母乳栄養の重要性の認識は、母乳栄養の普及に繋がってきています。 今回は、1才未満の乳幼児の栄養に関係の深い母乳に焦点を当て、母乳栄養のメリットと問題点について解説します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

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第13回 アトピー性皮膚炎(1)

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2001年5月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

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第85回 腹痛 (Abdominal pain)

腹痛は、腹部に感じる痛みのことですが、腹部には腹痛の原因になるいろいろな臓器が存在します。胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、胆管、膵臓、脾臓、腎臓、尿管、膀胱、大動脈、腹膜、腹壁などです。腹痛の原因は、消化器系の病気、腎臓尿路系の病気、大動脈など血管系の病気、婦人科系あるいは男性性器に関する病気、腹部の筋肉や皮膚などの腹壁の病気などがあります。従がって単に腹痛と言っても可能性のある病気は極めて広範囲のものになります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 25 10月 2007

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第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

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第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

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第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

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第85回 腹痛 (Abdominal pain)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

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死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

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US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

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Introuduction: An American Medical Student

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Preceptorship: Learning in the Community Setting

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

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アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

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第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

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第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=