第52回 中毒性ショック症候群 (TSS = Toxic Shock Syndrome) =タンポンの使用によるもの=

症状:タンポン使用時の高熱、嘔吐、下痢、赤い皮疹     27才の女性Gさんは、生理中でタンポンを使用していましたが、最近忙しい日々が続いたので、タンポンを取り出すのを数日間忘れてしまいました。今朝になって急に高熱が出、気分も悪くなり、嘔吐や下痢が出てきました。食中毒だと思っていたGさんですが、症状が急速に悪くなっていくので、救急室を受診しました。救急室では、中毒性ショック症候群(TSS)が疑われ、悪臭のするタンポンを取り出し、すぐに抗生物質の投与と点滴が開始されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 土曜日, 28 4月 2007

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第10回 腸重積(Intussusception)

症状:間歇的腹痛、嘔吐、血性の下痢 生後10ヶ月のIちゃんは夜になって急に激しく泣き始めました。しばらくすると何事もなかったかのように泣き止むのですが、30分もたたないうちにまた激しく泣き始めます。その夜は何回も激しく泣いたのですが、1回泣く度に30分から1時間程度泣かない時間が続くのです。嘔吐と下痢も起こり、翌朝になると、血のまざった下痢も出るようになったのですぐ小児科に連絡を取りました。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。

診察室 | Ildong Kim | 日曜日, 12 9月 2004

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第101回 大人の予防接種(Adult immunization)

予防接種は子供のためのもの――と考えている人はいませんか?    予防接種が感染症予防に効果があるのは長い間認められてきました。それは子供だけでなく大人に対しても同じです。最近、子供に特有だと思われていた麻疹 (はしか) や百日咳が日本で大学生の間に流行 (はや) って、社会問題になったのはまだ記憶に新しいですが、それはアメリカでも同様で、約20年前に大学生の間で麻疹が流行し、多くの死者が出ました。その後、麻疹の予防接種が2回になりましたが、日本でも最近、麻疹は2回受けることになっています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第27回 細気管支炎 (Bronchiolitis)

症状:咳、呼吸困難、喘鳴 生後5ヶ月のPちゃんは2日前から、発熱、咳、喘鳴で近くの小児科医を受診しました。診察をした小児科医は、Pちゃんの呼吸が速く、肋骨と肋骨の間の筋肉がぺこぺこへ込む(努力性呼吸)をしていたので、吸入治療をして、ER(救急室)に連絡を取り、PちゃんをすぐERに連れて行くようにPちゃんのお母さんに指示しました。

気になる症状 | Ildong Kim | 木曜日, 17 2月 2005

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第27回 

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2002年8月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 30 9月 2004

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第40回 炎症性腸疾患 (Inflammatory Bowel Disease = IBD)

症状:下痢、腹痛、発熱、体重減少、貧血 24才のJさんは、ここ数ヶ月間、右下腹部の痛みと下痢が続くようになり、食欲も減退し、体重も数キロ減少してきました。内科医を受診し、血液検査を受けたところ、貧血があり、炎症を示す検査も高値を示したので、炎症性腸疾患が疑われ、胃腸科の専門医を紹介されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 16 4月 2006

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第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

質問:生後10ヶ月の赤ちゃんが肛門周囲膿瘍と診断されたのですが、肛門周囲膿瘍とはどんな病気ですか?

医療相談室 | Ildong Kim | 日曜日, 3 4月 2005

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第49回 突発性難聴 (Sudden Hearing Loss)

  症状: 突然の難聴(片側)、耳鳴り、めまい   42才のEさんは、朝起きると右側の耳がほとんど聞こえないのに気づき、救急室を受診しました。救急医から、突発性難聴の可能性があるということで、ステロイドを処方され、耳鼻科専門医を後日受診するよう指示されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 木曜日, 25 1月 2007

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第4回 虫垂炎 (Appendicitis)

サンディエゴの日系紙「Lighthouse San Diego」に2003年2月16日号に掲載。現在改訂を予定しています。いましばらくお待ちください。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

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第81回 胸痛 (Chest Pain)

胸痛で救急室を訪れる人の大半は、心筋梗塞(心臓まひ)など心臓に関係のある病気を心配するようですが、実際には心臓以外の原因も多く、胸痛イコール心臓の病気というわけではありません。ただ、心臓に関係のない病気でも、解離性大動脈瘤や肺塞栓症のように重症の病気があるので、胸痛は例えその原因が筋肉痛であっても軽く考えることはできません。以下、胸痛の原因になる代表的な病気について簡単に説明をします。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 土曜日, 28 4月 2007

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第63回 ギランバレー症候群(Gullian-Barre syndrome)

症状: 筋力低下、筋肉痛、感覚麻痺    Pさんは、2週間前に風邪を引いた後、最近になって握力や足の筋力が低下し、筋肉痛も起こるようになりました。近医でギランバレー症候群を疑われ神経内科医に紹介されましたが、症状は徐々に悪化、呼吸苦も伴ってきたので3週間後にPさんは病院に入院。一時的に人工呼吸管理も行なわれましたが数ヶ月後には完全に回復するまでになりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 2 10月 2005

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第42回 憩室炎 (Diverticulitis)

症状:腹痛、発熱、吐き気、嘔吐 45才のKさんは、突然左の下腹部が痛みだし、吐き気もあったので救急室に行きました。急性胃腸炎と診断されて、薬を出されて帰宅しましたが、翌日には更に痛みが増し、熱も出てきたので、再度救急室に行きました。今度は、腹部CT(コンピューター断層撮影)が行なわれ、急性憩室炎と診断されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

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第32回 乳幼児の胃腸炎 (Gastroenteritis)

一昨年に登場して、副作用のためすぐ市場から回収されてしまったロタウィルスの予防接種についてはまだ記憶に新しいところですが、このロタウィルスというのは予防接種が必要とされるぐらい乳幼児にとってやっかいなウィルスなのです。冬、乳幼児に胃腸炎(嘔吐、吐き気、下痢、腹痛、熱などの症状を伴う)を起こす感染性の下痢の多くがこのロタウィルスによるものなのですが、中には入院治療が必要になる乳幼児もいます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 30 9月 2004

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第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

...

第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

...

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

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死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

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US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Introuduction: An American Medical Student

Intensive Care Unit

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

轢かれた

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

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第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

...

第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=