| 第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome) |
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症状:失神、突然死、あるいは無症状
ブルガダ症候群による突然死は、下は生後6ヶ月の赤ちゃんから、上は74才の高齢者までの幅広い年齢層で起こりますが、一番頻度の高い年齢層は35才から40才の間です。ブルガダ症候群による突然死は、休息している時や睡眠中に多く起こります。タイのある地方で言い伝えられてきた、「未亡人の幽霊」による、睡眠中の若い男性の突然死。あるいは、日本で昔から言われている「ぽっくり病」も、ブルガタ症候群が関与しているのではないかと考えられています。 ブルガダ症候群では、心室細動という不整脈が起こり、肺や全身に血液を送り出す心臓下部の心室という部位の動きが無秩序になり、その結果心停止をきたし突然死に至ります。心電図で、右脚ブロックに似たブルガダ型所見があると、将来心室細動を起こす可能性があることになりますが、ブルガダ型所見のあるすべての人が将来心停止を起こすわけでもありません。ただ、家族に突然死した人がいたり、本人に失神(突然気を失う)や心停止の既往があれば、将来突然死を起こす可能性が高いので、循環器専門医を受診する必要があります。精密検査の中では心臓電気生理検査が特に重要です。 診断は、上述のように心電図上、右脚ブロックに似たブルガダ型所見があると、比較的容易ですが、典型的な所見のない人もいます。又、時間の経過と共に心電図上の所見が変化することもあります。失神や心臓停止を経験した人には、まずブルガダ症候群を疑ってみます。ブルガダ症候群には有効な薬がないので、心臓電気生理検査の結果と本人の失神や心停止の既往、あるいは家族の失神や心停止歴を参考に、植え込み式の除細動器を使うかどうかを決めます。 記事中の患者さんは架空の患者さんです。 サンディエゴの日系紙「Lighthouse San Diego」に2005年3月16日号に掲載。
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ブルガダ症候群は、健康な人に突然起こる心臓死の原因になる症候群のことですが、1992年に2人のブルガタ氏によって発表され、その後広く世界中で知られるようになりました。日本では、大きな研究がいくつも行われ、それがブルガダ症候群の理解に貢献しています。